★★★★
小四で母親を亡くし、父とも継母との関係性も悪く不登校になった聡里が主人公。
最初から父親の不甲斐なさに怒りが募る。
ネグレクト状態だった聡里を救ったのは祖母のチドリ。
時に強く厳しく、でも心の中は聡里への愛情がてんこ盛りで、その大きな優しさに何度も涙が溢れた。
祖母の後押しで獣医師を志し、北海道の大学に進学した聡里。
挫折を味わいながらも、恋に友情に仕事に前進していく姿にずっとエールを送り続けた。
人の死、動物の死、たくさんの試練を経験し乗り越え、逞しく成長した聡里。
無償の愛を与え続けたチドリの微笑む姿が目に浮かぶ。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。