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最後のひと/松井 久子【レビュー】

★★★

『疼くひと』続編。

前作では70歳の唐沢燿子と15歳年下・沢渡蓮の刺激的な性愛の描写にドキマギしながら読み進めた。

今回のお相手は11歳年上、市民講座で出会った86歳の講師・仙崎理一郎。

燿子は75歳になり、親しかった友人の死に狼狽えたり嫌でも自分の年齢と向き合う事になる。

タイトルが示唆するように、互いを最後のひとと認識し、純粋に相手を求め、心と身体が結び付く様はソウルメイトのよう。
ときめきを隠さない二人からは老いよりも、むしろ10代の若者の熱を感じた。

一途に愛せる唯一無二の存在に出逢えた彼らが羨ましくもある。




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