わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

この限りある世界で/小林 由香【レビュー】

★★★

『中3女子、教室で刺され死亡』
ショッキングな幕開けだ。

殺人容疑で逮捕されたのはクラスメイトの遠野美月。

犯行の動機は二転三転。
小説の投稿サイトには「シルバーフィッシュ文学賞、最終選考で落選。哀しいので明日、人を殺します」の書き込みが。
その書き込みに端を発しSNSは炎上。

結果、新人文学賞を受賞した何の罪もない作家・青村が自死へ追い込まれる。
やるせなさは募り、美月と誹謗中傷を書き込むネット民に怒りが込み上げた。

美月が犯行に至った真の動機を知っても同情は出来ない。

想像力を鍛え罪を償って更生してくれる事を祈る読後。




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