★★★★★
終始、息苦しく、胸のざわつきを抑えられないまま、貪る様に一気読み。
30年前に起きた『北蓑辺郡連続幼女殺人事件』
犯人は逮捕され死刑判決まで下っていたが、判決に疑問を抱いていた元栃木県警捜査一課、星野誠司は孫である大学生の旭とその友人・哲と共に真相解明に繰り出す。
『虎』を名乗る真犯人の正体と冤罪の真相が知りたくて、私も『虎』を追い続けた。
実際に起きた宮崎勤事件やオウムなどの単語も出て来る事で、嫌でもあの時の凄惨な状況が浮かび、物語をリアルな物にしていた。
犯罪者の心理、承認欲求などの描写も秀逸。
櫛木作品の集大成。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば