わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

よくがんばりました。/ 喜多川 泰【レビュー】

★★★

人生山あり谷あり。

良い事もあれば悪い事もある。
迷惑を掛けたり掛けられたり、落ち込んだり這い上がったり。

そんな自分や周りの人達に『よくがんばりました』と声を掛けたくなる一冊。

主人公は中学校の社会科教師・石橋嘉人。
愛媛県警からの突然の電話で、長年音信不通だった父の死を告げられる。

故郷に良い思い出がない嘉人だったが、西条祭りが行われる10月、38年ぶりに愛媛を訪れる。
父と関わった人達から伝え聞く父の別の一面。

豪快なだんじり祭りと人生の刹那が重なりどこか物哀しい。

父が息子に残した法被と一冊の本に親子の絆を感じた。




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