★★★★★
なんて気持ちの良い読後感。
「フラット」「レリーフ」の2話で構成されており、1話は男性主人公の護、2話では女性主人公の徹子の目線で描かれている。
前半は淡々とした描写が続き、若干の物足りなさを感じていると、後半でいきなり裏切られる。
全ては後半の為の伏線で、丁寧で潔い回収が心地いい。
特殊な能力を持ち、母親からは疎まれ、生きることに不器用だった徹子が、護や出逢った人達の中で助け、助けられて前を向いて生きていく姿に感動し、ラスト7ページでは涙が込み上げて来る。
負の連鎖、毒親問題を絡めながらも読後は温かさに包まれる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。