★★★★
確かにこれは厄介だ。
専業主婦として家庭を支えてきた料理上手の姑・高畠凛子。
かたやフードスタイリストだが日々の食事は簡素で良しとする次男の嫁・ユキ。
長男が急死した事で突如次男家族が同居する事に。
二世帯同居と言えど互いの食卓事情は筒抜け。
気になる姑と放って置いて欲しい嫁。
のっけから不穏な空気が立ち上る。
それだけでも気持ちがざわつくのに長男の隠し子が現れたり親の病気が発覚したり高畠家の日常は何とも目まぐるしい。
家族とはなんて厄介なものなんだろうと思わずにはいられない。
苦味にひとさじの愛情をブレンドした家族小説。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。