★★★★
確かにこれは厄介だ。
専業主婦として家庭を支えてきた料理上手の姑・高畠凛子。
かたやフードスタイリストだが日々の食事は簡素で良しとする次男の嫁・ユキ。
長男が急死した事で突如次男家族が同居する事に。
二世帯同居と言えど互いの食卓事情は筒抜け。
気になる姑と放って置いて欲しい嫁。
のっけから不穏な空気が立ち上る。
それだけでも気持ちがざわつくのに長男の隠し子が現れたり親の病気が発覚したり高畠家の日常は何とも目まぐるしい。
家族とはなんて厄介なものなんだろうと思わずにはいられない。
苦味にひとさじの愛情をブレンドした家族小説。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞