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友達未遂/宮西 真冬【レビュー】

★★★★★

物語の舞台は全寮制女子校・星華高等学校。

表紙に描かれている少女達、向かって右から星野真琴、緑川桜子、大島千尋、一之瀬茜
この四人の高校生を中心に展開する成長ストーリー。

青春物と侮るなかれ、その中には引きこもり、毒親などの現代に置ける問題提議も含んでいる。

この年代ならではの虚栄心、嫉妬心、自己保身が繊細な心理描写で綴られていて、それは読んでいる間、絶えずこちらの心をひりつかせる。
何故ならそれらは誰もが経験した事がある感情だから。

友達ですらなかった四人が自分の存在意義を知り、他者の気持ちに気付く様になる展開が見事な秀作。




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