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物語の舞台は全寮制女子校・星華高等学校。
表紙に描かれている少女達、向かって右から星野真琴、緑川桜子、大島千尋、一之瀬茜
この四人の高校生を中心に展開する成長ストーリー。
青春物と侮るなかれ、その中には引きこもり、毒親などの現代に置ける問題提議も含んでいる。
この年代ならではの虚栄心、嫉妬心、自己保身が繊細な心理描写で綴られていて、それは読んでいる間、絶えずこちらの心をひりつかせる。
何故ならそれらは誰もが経験した事がある感情だから。
友達ですらなかった四人が自分の存在意義を知り、他者の気持ちに気付く様になる展開が見事な秀作。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」