わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

懲役病棟/垣谷 美雨【レビュー】

★★★★

『後悔病棟』『希望病棟』に続くシリーズ第三弾。
シリーズの中で一番読み応えがあり面白かった。

今回、“心の声”が聴こえる聴診器を手にしたのは、金髪女医の太田香織。
看護師の松坂マリ江と共に女子刑務所に派遣され、そこで受刑者達の心の声を聴く。

ファンタジーな設定ではあるものの、徹底して描かれているのは社会問題。

万引き、殺人、覚醒剤、放火と其々の罪は重いが、犯行に至るまでに彼女達に何があったのか、その真実を知ると加害者でありながら一方では被害者であると思える。

会話のテンポも心地良く、極上のエンタメとして楽しめる一冊。

※185頁7行目 誤植 書かかれていた 
        正 書かれていた




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