わたしは栞を挟まない|四つ葉の読書ブログ

ふるえるからだ/大西 智子【レビュー】

★★★★

冒頭の1行でかつてない程の衝撃を受ける。

近親相姦を匂わせる一文はタイトルさながらで身体が震え心がざわめく。

この物語の主人公、今年41歳になる志津は、いとこである和仁と結婚し幼稚園に通う息子を持つ主婦。
スーパーでバイトする大学2年生の早見理人に接近する志津。

常温で保存している桃が日毎に熟して行くのと比例する様に志津の行動に生々しさが増して行く。

実の父親からの性的虐待、家族だと信じ切っていた夫の裏切り、志津の心中を想像すると破滅的行動に走る気持ちが分からなくもない。

出生前診断を絡めながら血縁の意味が問われる。




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