★★★★★
二部構成のノン・ストップミステリー。
一部では連続殺人事件の容疑者に間違われ事故死した15歳の少年とその母親の苦しみが描かれる。
頭脳明晰な自慢の息子が深夜に家を抜け出して行った行動。
タイトルの「あの日、君は何をした」の真相が明かされないまま15年後の二部へ突入する。
二部で描かれるのは一部とは全く関連性のない殺人事件。
15年という時空を超えた事件の裏側には、誰もが予測不可能な動悸が潜んでいて、母親の愛情と紙一重の狂気に驚愕する。
ミスリードに翻弄されながら、最後の頁まで一瞬も油断出来ない新感覚のイヤミスを堪能した。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。