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クスノキの番人/東野 圭吾【レビュー】

★★★

451頁の長編で大きな事件が起こる訳でもなく物語は淡々と進む。

主人公は、解雇された職場に盗みに入り逮捕された直井玲斗。
弁護士費用を支払ってくれた、伯母と名乗る人物からクスノキの番人をするように命じられる所から物語は展開して行く。

クスノキの秘密が少しずつ明らかになるのと同時に厭世主義だった玲斗の心にも変化が訪れる。

登場人物が少ない事もあり、玲斗と伯母の千舟のやり取りが終始脳内映像で微笑ましく再現されていた。

社会派ミステリーを期待して読むと物足りないと思うが、人と人との繋がり、温もりを感じるファンタジー作品。




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