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抗えばいい。
例え波が立とうが、責任を持てない誰かが口汚く罵って来ようが、自分の人生を生きて欲しい。
そう願わずにはいられなかった。
幼い頃から重荷を背負わされ、その荷物が完全に消失する事はない。
もし、櫂と暁海が親に縛られる事なく、もっと自由に軽やかに生きられたなら未来は違ったものになっただろう。
毒を持つ親を受け入れ、そんな親を支える二人だから惹かれ合ったのも理解出来る。
それでも哀しくて悔しくて堪らない。
次第にすれ違っていく二人の姿に感情が揺さぶられ続けた。
今は花火を見上げる彼らの姿が脳裏に焼き付いて離れない。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。