★★★★★
己の欲を満たす為なら社会的弱者をも利用する者達に怒り心頭の読後。
発端は7年前の誘拐事件。
夜間、コンビニへ買物に行った中1と小6の姉弟が連れ去られる。
二人は無事に生還するものの、シングルマザーの母親は、親としての責任を問われコメンテーターやSNSから猛烈なバッシングを受け、その直後廃ビルから転落死してしまう。
月日は流れ、件のコメンテーターが他殺体で発見される。
単純な復讐物語かと思いきや、誘拐事件の裏側に隠された悪なる連鎖に怒りと哀しみが収まらない。
社会問題を随所に絡ませながらミステリとしての読み応えも十分。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞