わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

いるいないみらい/窪 美澄【レビュー】

★★★★

「1DKとメロンパン」「無花果のレジデンス」「私は子どもが大嫌い」
「ほおずきを鳴らす」「金木犀のベランダ」

本のタイトル通り子どもに纏わる5篇が収録された短編集。

子どもを望む夫に、欲しくないと伝える妻。

男性不妊の診断により気持ちに隙間が生じた夫婦。

『子どもが大嫌い』を心の声で叫び続ける女性。

我が子を失い、その事を引きずり続ける50代の男性。

養子縁組を考える夫と反対する妻。

みんな真剣に悩み、もがき、迷っている。

窪さんのいつものヒリヒリ感は控えめだが、センチメンタルな雰囲気の中、リアルさに自分を重ねて味わえた。




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