★★★★
「1DKとメロンパン」「無花果のレジデンス」「私は子どもが大嫌い」
「ほおずきを鳴らす」「金木犀のベランダ」
本のタイトル通り子どもに纏わる5篇が収録された短編集。
子どもを望む夫に、欲しくないと伝える妻。
男性不妊の診断により気持ちに隙間が生じた夫婦。
『子どもが大嫌い』を心の声で叫び続ける女性。
我が子を失い、その事を引きずり続ける50代の男性。
養子縁組を考える夫と反対する妻。
みんな真剣に悩み、もがき、迷っている。
窪さんのいつものヒリヒリ感は控えめだが、センチメンタルな雰囲気の中、リアルさに自分を重ねて味わえた。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」