わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

マリエ/千早 茜【レビュー】

★★★★

満たされている時間、不安な時間、その時々の色彩や香りまでが漂って来るような作品。

主人公は四十歳を目前に、理不尽とも思える理由で、夫から離婚を言い渡された桐原まりえ。

結婚していても不倫に走る友人の早希、あらゆる物事を達観して見ている母親と同年代のマキ、結婚相談所で知り合った香織。

現実に存在していそうな彼女達の姿を通して、結婚観や人生観について考えさせられた。

自分の人生は自分のもの。
幸不幸は自分が決め、自身の気持ちに正直に生きていけばいい。

上質な香りに包まれながら、心の琴線を震わせてくれる大人の為の恋愛小説。




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