★★★
実力派女性作家集団・アミの会(仮)による書き下ろしアンソロジーも本作で9作目。
過去の8作品も全て読んで来たが毎回1つのテーマに沿って競作する形が新鮮で面白い。
今回のテーマは「ラスト・メッセージ」
このフレーズから様々なイメージが膨らんだが自分の想像とは全く異なる11の物語を堪能した。
好みは、コロナ感染して亡くなった夫の遺言から発覚した秘密を描いた『猫への遺言・柴田よしき』。
ラスト二頁の鮮やかさが光る『十年日記・新津きよみ』。
もやもやから一転して読後感の良い『青い封筒・松村比呂美』。
バラエティに富んだ短編集。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。