わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

たおやかに輪をえがいて/窪 美澄【レビュー】

★★★★★

凄く好き。

主人公は夫と大学2年の娘と暮らす52歳の主婦・絵里子。

結婚生活も20年を超え多少の波はあれど順風満帆に過ごして来た絵里子だったが、クローゼットの中で拾った風俗のポイントカードがきっかけで人生の歯車が狂い始める。

絵里子の家族に対する思いや自分への評価など共感出来る部分がたくさんあって自分の物語の様に感じる。

揺れ惑い少しづつ強くなって行く絵里子に自分自身を重ねながら読み進めた。

絵里子が夫と出逢ったバー「CALME」(たおやかを意味するフランス語)の存在が効いている。

リアルな生き様に心が揺さぶられた。




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