わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ラベンダーとソプラノ/額賀 澪【レビュー】

★★★★

額賀さん初の児童書は「今年こそ金賞を」の重圧と厳しい練習で崩壊寸前の合唱クラブを描いた物語。

児童書と侮るなかれ、とても刺さった。

大人が読めば過去の体験を思い出すだろう。
現在、部活を頑張っている小中高生が読めば共感する事が多いと思う。

「好き・楽しい」から始めたものが、先輩部員や顧問の厳しい言葉で嫌いになっていく。
ピリピリとした雰囲気の中で合唱部員達が怯え葛藤する姿がリアルだ。

誰の為の何の為の部活なんだろうと首を傾げずにはいられなくなる。
心を壊してまで続ける部活に意味はない。

子供達の繊細な心に寄り添った一冊。




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