★★★★
例えば、喉から手が出るほどに欲しい物をあの子が持っている。
それは可愛さだったり、優しい家族だったり、好きな異性からの好意だったりと様々。
本作は閉塞的な村を舞台に『どうしてわたしはあの子じゃないの』という切ない思い、葛藤が繊細な言葉で瑞々しく描かれている。
主人公・三島天の都会に対する憧れ。
ここではないどこかへ行けば運命が切り開かれるのでは?といった思いに共感する。
中学生時代を共に過ごした天、ミナ、藤生の三人が30歳になった今だから言える素直な言葉に希望を感じ、他の誰でもない自分自身を大切に生きたいと思える。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば