★★★★★
最高で最愛の家族に出逢えた。
初めは分厚さに怯んだ。
けれど頁を捲るたびに、この物語と登場人物への愛おしさが加速していき、終盤は読み終えたくないほどに夢中になった。
物語は太平洋戦争から、戦後の高度成長期を生き抜いた家族に焦点を当てて描かれる。
死も飢餓も日常に存在する中で逞しく生きた家族がいる。
健やかな清太、不器用だが愛情深い権蔵、強さと優しさを兼ね備えた悌子。
血縁を超えた三人の絆に何度も涙が込み上げた。
「母の優しさ・輝く心」の花言葉を持つ『かたばみ』。
雑草の生命力も含めタイトルがドンピシャ。
紛うことなき傑作。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞