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すずの爪あと /乃南 アサ【レビュー】

★★★★

2015年10月出版「最後の花束」
2016年 3月出版「岬にて」に続き
本書は2016年 9月に出版された「すずの爪あと」
『乃南アサ短編傑作選シリーズ』の第三弾となります。

本作は「すずの爪あと」「こころとかして」「寝言」「僕のトんちゃん」
「指定席」「出前家族」「向日葵」「氷雨心中」「秋早」「Eメール」「水虎」

単行本未収録作品「すずの爪あと」が追加された計11編が収録されています。

単行本の時に殆ど読んだ作品ばかりでしたが今一度全てまとめて読み
乃南作品は長編も良いけれど、短編もやっぱり面白いと再確認しました。

どの短編も味わい深く読み応えがありましたが
「ふく」と言う名の猫の主人公の目線で書かれた「すずの爪あと」では心が温まるラストに感動

歯科技工士とジュエリー・デザイナーの組み合わせが新鮮で
恐怖を覚える結末の「こころとかして」 
タイトルと内容がぴったりマッチしていてとても良い!

夫婦の心理戦を描いた「寝言」

平々凡々だが心に凶器を持つ男を描いた「指定席」

最後までドキドキが止まらない「向日葵」「水虎 すいこ」

前に一度読んでいるに関わらず、改めて読み直しても
臨場感はそのままで前と同じように楽しむ事が出来ました。

ほっとする作品から人の内面の凶器を描いた作品まで幅広い内容の短編集でオススメです。




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