わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

月夜行路/秋吉 理香子【レビュー】

★★★

「暗夜行路」
「曽根崎心中」
「春琴抄」
「黒蜥蜴」
「月夜行路」
タイトルに日本文学を取り入れた連作短編集。

秋吉さんお得意のイヤミスは封印されハートフル&ホワイトなミステリー。

主人公の涼子は元バレーボール選手で二人の子を持つ専業主婦。
夫の浮気と反抗的な子供達に嫌気が差し45歳の誕生日に家を飛び出して偶然出会ったBARのママ・ルナと共に元カレ探しの旅に出る。

大阪で次々と起きる事件とルナの冴え渡る名推理。
荒唐無稽な設定だがエンタメと割り切って読めば面白い。

最終章で待ち受けるいくつもの真相に温かさと切なさを感じる読後。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)