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海蝶 鎮魂のダイブ/吉川 英梨【レビュー】

★★★★★

素晴らしかった。

気付くと何度も息を止めていた。
そして大きな溜息からの涙。

物語は忘れもしない2011年3月11日の震災の描写から始まる。
月日が流れ当時中学生だった愛は日本初の女性海保潜水士となる。

あの日、愛を救助してくれた男性・佐崎との奇跡の再会に心躍る。
だが佐崎は、助けられなかった命を想い深刻なPTSDを抱え海保を去っていた。

二人の間の溝を埋める為に乗り込んだフェリー内での事故は手に汗握る展開。

挫折しそうになりながらも海蝶としての任務を全うする愛と、家族や仲間達との深い絆に胸が熱くなる。

慟哭と感動の一冊。




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