★★★★★
素晴らしかった。
気付くと何度も息を止めていた。
そして大きな溜息からの涙。
物語は忘れもしない2011年3月11日の震災の描写から始まる。
月日が流れ当時中学生だった愛は日本初の女性海保潜水士となる。
あの日、愛を救助してくれた男性・佐崎との奇跡の再会に心躍る。
だが佐崎は、助けられなかった命を想い深刻なPTSDを抱え海保を去っていた。
二人の間の溝を埋める為に乗り込んだフェリー内での事故は手に汗握る展開。
挫折しそうになりながらも海蝶としての任務を全うする愛と、家族や仲間達との深い絆に胸が熱くなる。
慟哭と感動の一冊。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」