★★★★
東野 圭吾さんの短編集
小説宝石に2011年~2016年までに掲載された短編が9編収録されています。
「正月の決意」 「十年目のバレンタイデー」 「今夜は一人で雛祭り」
「君の瞳に乾杯」 「レンタルベビー」 「壊れた時計」
「サファイアの奇跡」 「クリスマスミステリ」 「水晶の数珠」
どの短編も30ページ前後で、会話が多くテンポ良く話が進むので
1冊あっと言う間に読み終える事が出来ます。
個人的に面白く読んだのはタイトルと結末のギャップにやられた「十年目のバレンタインデー」
亡くなった妻と、もうすぐ結婚する娘の間にあった秘め事に気付く夫を描いた「今夜は一人で雛祭り」
ロボットの赤ちゃんで育児経験をする女性を描いた「レンタルベビー」
これは内容もさる事ながらオチが秀逸で凄く面白い
ハラハラしながらページを捲ったミステリー要素のある「壊れた時計」
父と息子の深い繋がりを感じてジンとした「水晶の数珠」
こうして書いて行くと好きな作品だらけになりました。
最近の東野 圭吾さんの長編には少し物足りなさを感じていましたが
この短編集を読んでやっぱり好きな作家さんだと再認識出来ました。
面白味がギュっと詰まった読後感の良い短編集です。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。