わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

夜に星を放つ/窪 美澄【レビュー】

★★★★

「真夜中のアボカド」「銀紙色のアンタレス」「真珠星スピカ」「湿りの海」「星の随に」
星座をアクセントに用いた5話収録の独立短編集。

沁みた。

登場人物は皆、喪失感にかられ満たされない思いを抱えている。

状況を変えたくても自身の努力だけでは不可能な現実。
彼らの切なさと悲しみがダイレクトに伝わり胸がギュッと締め付けられる。

誰もが持つ悪意が針の様にチクチクと心を刺し、辛くてやり切れない思いになるけれど、傷ついた人に寄り添う温かく優しい言葉の数々に癒される。

健気に生きる彼らが前へ進めます様にと夜空の星に祈りたくなる読後。




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