わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

トリニティ/窪 美澄【レビュー】

★★★★

圧巻の461ページ、3日間掛けて読了。

実在の人物を元にしたフィクション小説。

50年前、出版社で出会った宮野鈴子、佐竹登紀子、藤田妙子(早川朔)

昭和から平成に実際起こった事件や事故を背景にしながら3人の女性の生き様を描いている。

出版社勤務後に専業主婦を選んだ鈴子、経済的に恵まれた家庭で育ちフリーランスのライターとなった登紀子、寂しい幼少時を過ごしたが雑誌の表紙を飾るイラストレーターになり大成功を治めた妙子。

成功の裏には苦悩も付きまとい、その葛藤をヒシヒシ感じる。

奈帆を聴き手とした構成も上手く重厚で骨太な1冊。




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