わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ミカエルの鼓動/柚月 裕子【レビュー】

★★★

重厚な医療ミステリー。

手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條泰己と、自分の手でメスを握るドイツ帰りの天才医師・真木一義。
AIロボットVS人間の対立を描いた作品かと思いきや、ミカエルに隠された秘密の中で、大学病院の闇を暴き、更に人間の良心を問うストーリとなっている。

一見博打とも思える手術。
病院の名声や金の為に人命を軽んじているとしか思えない。

疑心暗鬼を抱いたまま西條がミカエルで心臓手術を行う場面は圧巻。

目の前の患者を救いたいとの熱い想いが伝わり医師としてのプライドと真摯さに胸を撫で下ろした。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)