★★★
「ブルーハワイ」「辰年」「聖ミクラ―シュの日」「わかれ道」「山の上の春子」
「わたしのおばあちゃん」独立した6話の短編が収録されています。
ポップな表紙やタイトルから明るい物語を想像していましたが、全体的に漂っているのは孤独、厭世感、虚無感、悲観と言った負の感情です。
教師と教え子、親子・姉妹、女友達、いとこ、祖母と自分
近しい位置にいながらも決して良好な関係ではなくギスギスしていたり、寂しかったり、そんな満たされない気持ちが随所に散りばめられています。
独特な雰囲気が漂う作品集。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。