わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

砂に泳ぐ彼女/飛鳥井 千砂【レビュー】

★★★★

とても良かった。

主人公は大学卒業後、地元の携帯ショップで働く紗耶加
やりがいを見つける事が出来ず思い切って東京へ行き、そこで新しい職場、気の合う同僚、後に半同棲する彼との出会いがあります。
そしてある出来事がきっかけでフォトグラファーの道に進みだします。

秀逸だったのは紗耶加の人物描写
仕事、恋愛、自分の将来に悩む女性の姿が丁寧にリアルに繊細に描かれています。
全く同じではなくても紗耶加のエピソードと近い経験は誰もが通る道だと思います。
ストレスからめまいを起こしたり、不安や寂しさ、焦りに悩む主人公が少しづつ成長し強くなって行く姿は本当に凛々しかった。

幸せな余韻が残る作品です。




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