★★★★
2010年9月に死去された永井するみさんの最後の作品
本作は「トロフィー」「道化師」「サムシング・ブルー」「夫婦」の4篇が収録されています。
永井さんの描く独特の世界観があるミステリーが好きで、全作品読んでいますが、この作品も今までになかった様な切り口で面白く読めました。
4篇共、日記をベースにした語り口調で描かれていて、それぞれの作品がリンクしています。
そして日記に描かれている事が事実だと信じて読み進めれば、ある意味、小気味よく裏切られ、途中から何が真実で何が虚偽なのか推理小説的な部分もあり楽しめます。
永井さんの新刊が出れば必ず読んでいたので、これが最後の作品だと思うと本当に残念です。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。