わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

本が紡いだ五つの奇跡/森沢 明夫【レビュー】

★★★★

心に温もりと優しさが沁み渡るような作品だった。

編集者・小説家・ブックデザイナー・書店員・読者、本に携わった五人の物語が細やかな感情表現で綴られている。

直接は接点がない人達までもが、一冊の本を通して繋がっている関係性が心地良い。
きっとこの作品も老若男女、色々な場所で読まれ、皆が同じ様に泣いたり笑ったり元気を貰ったりしているんだろうなと思うと本が持つ力に改めて驚かされる。

仕事や家族関係、将来の生き方に悩む登場人物達の推進力になった作中作『さよならドグマ』も読んでみたい。

本への愛おしさが何倍にも膨れ上がる読後。




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