★★★★
『大人は泣かないと思っていた』で大好きになった寺地さん。
本作もしみじみと良かった。
「1 朝が明るいとはかぎらない」9篇、「2 昼の月」5篇、「3 夜が暗いとはかぎらない」
全15篇が収録されている。
この物語には大きな事件や事故は起こらない。
自分のすぐ隣にいそうな人達ばかり。
子育てに悩むお母さん、仕事にやりがいを見いだせない男性、自分に自信が持てない青年
それでもみんな必死に生きている。
家族間であっても「解る」なんて傲慢だ。
「共感」だけで救われる。
そっと寄り添って背中に手を添えてくれる様な優しさに包まれた物語。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞