★★★★
小説宝石新人賞を受賞された本山聖子さんのデビュー作品。
読んでいて何度も涙が溢れた。
人生は一筋縄では行かない事くらい解っている。
いきなりの癌宣告、どこかで自分は大丈夫と高を括っていてもそれは突然現れやがる。
作中に登場する3人の女性達からの、何故自分が?の思いが痛いくらい伝わる。
一番不安なのは本人なのに自分ファーストの夫や姑、心無い言葉を投げつける医師や友人、彼女たちの心中を想うと悔しさで泣ける。
若年性乳がんを経験した著者が描く事で物語はリアルだ。
同じ経験をした同士に出逢えた事が救い。
心からエールを送りたい。

幼少期から本が大好きな四つ葉と申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。