わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

この世界で君に逢いたい/藤岡 陽子【レビュー】

★★★★

初読みの作家さん

27歳、大学院生の須藤周二が5歳年上の彼女・松川夏美と共に与那国島に行き、その島で「島留学」中の17歳の久遠花(くおん はな)と言う名の美しい少女に出会った事がきっかけで物語が展開して行きます。

花の探している「何か」を見つける過程で、周二の過去の出来事が浮かび上がりその関連性にも惹きつけられます。

ミステリー要素も残しながら、スピリチュアルな雰囲気があり結末が気になり一気読みでした。

探していた「何か」を知る事になる終盤では涙が溢れます。
目の前にあるかけがえのないもの、大切な存在について考えさせられる感動作でした。




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