★★
「れんげ荘」シリーズも本作で第7弾。
相変わらず、まったりとした空気感は健在。
年月を経て劣化して来たれんげ荘、またの名を「たおれ荘」。
このアパートで月10万円で暮らすキョウコの暮らしぶりが淡々と描かれる。
花屋でチューリップを買ったり、気になって来たお腹周りをなんとかしようとウォーキングを始めたり、古くなった部屋の畳を交換して貰ったり、そんな普通過ぎる日々を彩るのは可愛い猫と犬達。
住人達との付かず離れずの距離感も心地良さそうだ。
唯一、キョウコが亡き母を語る場面は、群さん自身の母親との確執と重なり切なくなる。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」