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ラスプーチンの庭/中山 七里【レビュー】

★★★

「無駄に男前の犬飼」の異名を持つ警視庁捜査一課の犬養隼人が今回も活躍。

テーマは標準治療VS自由診療、そこに姉妹の復讐を絡めたミステリー。

サクサク読めるが内容は重い。
高額な先進医療や新薬は「標準」を遥かに超え、患者の不安や負担は大きい。

かたや自由診療と言う名の下で活動する、明らかに怪しい民間医療団体<ナチュラリー>
根気棒で施術なんて、藁にも縋りたい患者を舐めているとしか思えない。

物語序盤に伏線は張り巡らされているので結末予想は付くが、妹の正体は最後まで見破れず。

ミステリーとしては淡白。もう一捻り欲しかった。




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