わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

未明の砦/太田 愛【レビュー】

★★★★

怒りと絶望、哀しみと希望、様々な感情が押し寄せ、心揺さぶられる大作。

非正規工員として働く四人の若者が、大手自動車メーカー〈ユシマ〉に闘いを挑み、人間本来の姿と労働者としてあるべき形を見出していく。

企業と警察の癒着や隠蔽体質、社会に蔓延る悪が炙り出される度に怒りが増していった。

過酷な労働環境で労災認定もままならない。
自己保身と金の為なら一従業員の死までが軽く扱われる。
人を人とも思わない輩に制裁が下されるよう、彼等の頑張りを応援し続けた。

誰かが声を上げる事できっと社会は変わる。

諦めない心と強い信念に感動した。




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