わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ないものねだりの君に光の花束を/汐見 夏衛【レビュー】

★★★

主人公は、全てにおいて普通で、自分は<永遠の脇役>だと思っている高校二年生の染矢影子。
同じクラスには容姿端麗・頭脳明晰で『天然記念物級イケメン』と騒がれる現役アイドル・鈴木真昼が〈永遠の主人公〉として存在する。

単純な青春物だと思っていると段々雲行きが怪しくなる。

「普通」と「特別」の意味、今まで「当り前」だと思っていた日常がそうではない事、真実を確かめようともせず、暇潰しの娯楽として無責任に言葉を垂れ流し相手を追い詰めるSNS。

改めて色々と考えさせられる。

与えられた環境に感謝し他人を尊重したいと思える1冊。




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