わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

私はだんだん氷になった/木爾 チレン【レビュー】

★★★

心の奥底に隠していた少女達の闇を暴き出す黒歴史ミステリ。

これは相当エグい。

主人公は容姿端麗な女子高生・絢城氷織。
名の知れた登山家だった最愛の父が遭難死した事で彼女の人生の歯車が狂い出す。

転入した高校での壮絶なイジメ、母の再婚相手からの性的虐待。

唯一の生き甲斐はアイドル・炭也の推し活だったが、コロナウイルス拡大によりライブは中止。
それを機にSNSで炭也の「なりきり」との交流が始まる。

もう危険な香りしかしないがネットの中に救いを求め彷徨う彼女達から目が離せない。

SNS全盛時代の今、リアルにありそうで恐ろしい。




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