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イヤミス短篇集/真梨 幸子【レビュー】

★★★

真梨 幸子さんの短編集です。

「一九九九年の同窓会」「いつまでも、仲良く。」「シークレットロマンス」

「初恋」「小田原市ランタン町の惨劇」「ネイルアート」
これら6編が収録されています。

読み始めてすぐに以前読んだ気がし、文庫の裏表紙を確認しましたが
>著者初の短編集
と記載されており、また346ページの底本・初出を確認しても雑誌名しか書かれておらず
不審な気持ちで読み進めましたが、他の方のレビューを読ませて頂き
以前出版された「プライベートフィクション」に収録されていた事が解りました。

2012/9/6日に講談社ノベルスから出版された「プライベートフィクション」には今回のイヤミス短編集のうち
●一九九九年の同窓会
●いつまでも、仲良く。
●小田原市ランタン町の惨劇
これら3編が収録済みだったので、やはり読んだ事があった事に気付きました。
これには私もがっかりさせられました。

初めて真梨 幸子さんの著書を手に取られた方には良いですが
ずっと読み続けている読者には不満が残ると思います。
せめて346ページに「プライベートフィクション」に収録と言う説明があっても良いと思います。

少しコメディー要素が入ったテンポの良い「シークレットロマンス」
うっかり騙されてしまってページの最初を振り返る事になった「初恋」
ネットの裏側をイヤミス感満載で描いた「ネイルアート」
いつもよりライトな感じのイヤミス作品でしたがこの3編が面白かっただけに余計残念な読後感でした。




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