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ママたちの下剋上/深沢 潮【レビュー】

★★

深沢 潮さんの長編小説

「めばえスクール」「一学期」「夏休み」「二学期」「三学期」の5話で構成されています。

初読みの作家さんでタイトルに惹かれ手に取りましたが、残念ながら新鮮さを味わう事は出来ませんでした。

主人公は小川香織 大手下着メーカーで広報として働いていましたが
女性が働く事に協力的でない夫、祐介の事や妊活を考えて退社します。
けれど母校である「聖アンジェラ学園初等部」の広報を手伝って欲しいと
校長からお願いされ再び臨時職員として1年間働く事を決意します。
学校の広報活動をしながら、香織の目を通してそこで奮闘する母親達や姉のお受験戦争が描かれて行きます。

タイトルの様な激しさもなければイヤミス感もドロドロした感じも一切ありません。
足の引っ張り合いと言っても、電話で入学を辞退する嫌がらせエピソードなどは
出尽くした感がありましたし、最後まで読み進めましたが正直面白味に欠けました。

頻繁に出て来る「校長様」のフレーズが煩わしくて読みづらさもありました。

お受験ママ、隣の芝生と比べてイライラするママ、理解のない夫と
今まで出版された本の寄せ集め感がし、新鮮さに欠けたので物足りない印象が残りました。




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