★★★
自慢じゃないけど将棋の事は一切分からない。
そんな私でも問題なく読めた。
エリート棋士の父を持つ長瀬京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・朝比奈千明。
プロ棋士を目指し、奨励会の階段を駆け上がる二人の天才少年を軸に物語は展開する。
同じ病院で、一日違いで生まれた二人に生じた出生時の取り違え疑惑。
犯人は早い段階で予想が付くが、それによって「才能を決めるのは、遺伝子か環境か?」のテーマが活きて来る。
親のエゴで振り回されたにも関わらず、その親を慕い嘘をつく子に胸が熱くなる。
ミステリ要素を絡めながら家族小説としても楽しめた。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞