わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい/大前 粟生【レビュー】

★★★

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」「たのしいことに水と気づく」「バスタオルの映像」「だいじょうぶのあいさつ」
4話収録の短編集。

恋愛を楽しんでみたい、誰かと繋がっていたい、だけどその前に立ちはだかる『男らしさ』『女らしさ』の壁。

自分が発する言葉で誰かを傷つけてしまうんじゃないかと言う不安。

SNSに溢れるたくさんの誹謗中傷に心が壊れそうになる日々。

生き辛さを抱えて、一日一日をしんどく過ごす登場人物達に共感し、読みながら胸が締め付けられる。

目にしたくない物にフィルターが掛かって見えにくい世界になれば良いのに。




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