★★★★
老害を絵に描いた様な人達が登場する五話収録の連作短編集。
「いるいる、こんな人」の連続。
舞台は介護付きの高級分譲マンション『レジデンス悠々』。
「高齢男性ほど怒りっぽく頑固になる傾向がある」に甚く共感。
虚言を吐き、感情的に捲し立てる高齢者を相手にしなければいけないスタッフに同情しまくった。
リアルと荒唐無稽さとユーモアが良いバランスで調和していて、それぞれ趣が異なる五話はどれも面白かった。
世の中には人生経験を積み穏やかに年齢を重ねた人達もいる。
本書を読みながら自分は老害と呼ばれる高齢者にはなるまいと心に誓った。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。