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彼女の恐喝/藤田 宜永【レビュー】

★★★★

主人公は奨学金を利用し、六本木のクラブで働きながら都内の女子大に通う岡野圭子。

クラブの客・国枝が殺人事件の起きたマンションから飛び出して来たのを見た圭子は、彼に脅迫状を送ります。

2つの大きな勘違いが鍵となり物語は展開します。
一文一文が短文で歯切れが良いのでどんどん読み進めて行く事が出来ました。

終盤に向かいハラハラ・ドキドキする場面が続き、途中から想像が付いた物の最後の1ページではやはり衝撃を受けました。
頭の中に「未必の故意」の言葉が浮かぶラストでした。

読了後、「遠隔操作アプリ ニハル」を思わず検索してしまった事は言う間でもありません。

※P188 4行目 「自分かいた」は「自分がいた」の校閲ミスだと思います。




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