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生贄たちの午後/清水 セイカ【レビュー】

★★★

タワマンを舞台に繰り広げられるドメスティックサスペンス。

他者に優しくする事をモットーに生きて来た平凡な主婦・福田優里が二人の女性と知り合った事で転落していく。
一人はタワマン最上階に暮らし、女王のように君臨する人気インフルエンサー。
もう一人は低層階に住み、高層階住人の下僕のように仕える女性。

優里の周りで次々と起きる不可解な事件。
身に覚えがない事で責められ、追い詰められていく優里の恐怖が伝染し震えた。

偽善をテーマに、人間の承認欲求や支配欲など、人の心の奥底にある黒い感情が余すことなく描かれたスリリングな一冊。




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