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ダンシング・マザー/内田 春菊【レビュー】

★★★★

養父による性的虐待を描いた自伝的小説「ファザーファッカー」に衝撃を受けたのは今から25年前。

そして本作は母親の逸子の視点から描かれた長編小説。
今でこそ毒母なんて言葉があるけれど、まさしく逸子は毒母その物だ。

自分がお腹を痛めて産んだ娘、中学生の静子が愛人男性に殴られ蹴られ犯されているのを傍らで見ていながら
絶えず言い訳を探し、かつ、娘以上に自分を女として認めて欲しいと言う飽くなき欲望。

登場する男達はもちろんだが母親には嫌悪感しかない。

子供は親を選べないんだ。
最低限、子供を守る事が出来ないなら母になる資格はない。




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