わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

四日間家族/川瀬 七緒【レビュー】

★★★★★

一気読みの面白さ。

ネットで繋がった自殺志願者四名。
人生に絶望し、練炭自殺を決意した老若男女が、森の奥で赤ん坊を保護した事で運命の歯車が再び動き出す。

反目し合っていた彼等が、凶悪犯罪を暴き赤ん坊を救うという同じ目的を持った事で一致団結し、悪に立ち向かっていく姿から目が離せない。

犯罪小説なので面白いと言うと語弊があるけれど、スリリングな展開にページを捲る手は加速。

目的達成に向かう最中、自分達の過去を悔い己を見つめ直す姿にも心を打たれた。
ネット私刑や卑劣な犯罪への怒りを覚えつつ、彼等に芽生えた絆に胸が熱くなる。




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