★★★★
壮絶な内容であるにも関わらず西さんの人間性に触れ心が穏やかになる。
滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告されてから、治療を終えるまでの約8ヶ月間が克明に描かれたノンフィクション。
時はコロナ禍真っ只中。
がん治療の最中のコロナ感染、医療従事者からの度重なる連絡ミス、日帰りでの両乳房切除手術と、常人では耐えられない程の試練だったと思う。
日本とカナダ、両国の医療制度の大きな違いも本書で初めて知る。
幼いお子さんを抱え闘病された西さんの苦しみを想像しただけで胸が詰まった。
強さも弱さも引っくるめて彼女の生き様に感動する。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。